パナソニックのドラム式洗濯乾燥機をリコール|対象18品番と今すぐ確認したいこと

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機のリコール対象18品番と無償部品交換・点検修理を案内する画像

情報確認日:2026年10月18日

パナソニックは2026年10月15日、ドラム式洗濯乾燥機の一部について、発煙・発火のおそれがあるとして、無償部品交換と点検・修理を発表しました。国内の対象は、2021年8月から2024年8月に製造された18品番、622,527台です。

ドラム式洗濯機の分解洗浄に携わる立場から、対象製品をお使いの方へ、まずお願いしたいことがあります。普段どおり動いていても対応を後回しにせず、品番を確認し、メーカーの案内に沿って手続きを進めてください。

目次

対象製品なら、まず行うこと

  1. 洗剤・柔軟剤などの自動投入機能を停止する。
  2. 自動投入タンクを空にする、または取り外す。
  3. 洗剤などは手動投入に切り替え、メーカーへ無償対応を申し込む。

自動投入の設定を切るだけでなく、タンクを空にするか取り外すことも必要です。機種ごとに操作が異なるため、公式ページの設定手順や動画を確認してください。

対象品番・手動投入の設定手順を公式ページで確認する

メーカーは、上記の条件で手動投入による使用を案内しています。ただし、手動投入への切り替えはリコール対応の代わりにはなりません。対象製品は必ず無償対応を申し込んでください。

【異常がある場合】焦げ臭いなどの異常を感じた場合は使用を中止し、メーカーに相談してください。発煙・発火している場合は無理に本体を操作せず、避難などで身の安全を確保して119番へ通報してください。通常の手動投入の案内と分けて対応することが大切です。

申込済みでも、対策タンクへの交換前は使い方の変更を

以前ご依頼いただいたお客様に、今回のリコールについてご連絡したときのことです。お客様はすでにメーカーへの申し込みを済ませ、対策タンクの到着を待っていました。訪問日はまだ決まっていないとのことでした。

お話を伺うと、タンクに残った洗剤がもったいないと感じて、従来のタンクを取り付けたまま、自動投入を使い続けていたことが分かりました。洗剤を無駄にしたくないというお気持ちは理解できます。そこで、自動投入を止め、タンクを取り外して手動投入に切り替えること、操作が分からなければご連絡いただくことをお伝えしました。

ここで、同じように迷っている方に知っていただきたいのは、メーカーへの申し込みと、対策までの使用方法の変更は、どちらも必要だということです。申し込みが済んでいても、従来のタンクで洗剤を使い切るまで自動投入を続けることは避けてください。

残った洗剤はどうすればよいか

メーカーの公式手順には、3つのタンクを取り外し、中の洗剤などを別の容器へ移して、新しいタンクが届くまで保管する案内があります。残った洗剤を捨てるしかない、ということではありません。使い切るのを待たずに対応を進められます。

取り外しや容器への移し替えは、公式手順を確認しながら行ってください。タンクを傾けると中の液がこぼれることがあるため、注意が必要です。公式には、空にしたタンクとふたを水洗いする手順も示されています。移した液の取り扱いや保管について分からない点があれば、自己判断で混ぜたり移し替え方を変えたりせず、メーカーに確認してください。

身近に苦情がないことと、対策が不要であることは別です

電気店でお話を伺った際には、事故件数の少なさから原因に疑問を持つ受け止めや、自店で販売したお客様からはショートの相談が来ていないというお話もありました。これは、私が個別に伺った範囲の話です。

ただ、身近に事故や相談がなくても、メーカーが公表した発煙・発火のおそれや、対象機種への対策が不要になるわけではありません。事故の件数だけで、ご自宅の洗濯機が安全かどうかを判断することもできません。

国内の対象台数と、台湾を含む7件をそのまま割り算して、正確な発生率のように示すことはできません。また、メーカーが説明する発煙・発火の仕組みと、7件それぞれの出火原因が確定したかどうかは分けて読む必要があります。公表情報の範囲を守りつつ、対象の方が今必要な対応につながるようお伝えしていきます。

操作が分からない方へ

おそうじアカデミーでは、関東圏で日程・地域をご相談のうえ、無料訪問で「洗剤タンクの取り外し」と「手動投入への切り替え設定」の2点のみお手伝いします。ご希望の方はおそうじアカデミーへご相談ください。

メーカーのリコール点検・修理は別途必要です。このお手伝いは、異常が出た洗濯機を操作して安全を確認するサービスではありません。煙や焦げた臭いなどの異常がある場合は使用を中止し、メーカーへ相談してください。

リコール対象は国内18品番

以下は日本市場向けの対象製品です。「LXシリーズ」という名称や購入年だけで判断せず、品番の末尾まで確認しましょう。

2021年発売モデル

製造期間:2021年8月~2022年9月

  • NA-LX127AL/NA-LX127AR
  • NA-LX129AL/NA-LX129AR
  • NA-SLX12AL/NA-SLX12AR

2022年発売モデル

製造期間:2022年7月~2023年9月

  • NA-LX127BL/NA-LX127BR
  • NA-LX129BL/NA-LX129BR
  • NA-SLX12BL/NA-SLX12BR

2023年発売モデル

製造期間:2023年8月~2024年8月

  • NA-LX125CL/NA-LX125CR
  • NA-LX127CL/NA-LX127CR
  • NA-LX129CL/NA-LX129CR

末尾のLは左開き、Rは右開きです。品番は正面ドア内側上部、または本体右側面下部のラベルで確認できます。

正面ドア内側上部の二次元コードをスマートフォンで読み取ると、対象製品の場合は申し込みページへ進めます。フォームや電話で申し込む場合は、品番と製造番号を手元に用意してください。確認のために本体を無理に動かすことは避けましょう。

【2026年10月18日追記】公表された7件の事故と原因調査

パナソニックの10月15日付資料4ページには、日本国内の「火災認定事故」6件と、台湾地域の「火災事故」1件が掲載されています。日付、地域、機種、被害の概要は次のとおりです。

1. 2024年4月7日/埼玉県/NA-LX129BL

本体が焼損。建物1棟が全焼し、5棟に類焼。車両2台も焼損。

2. 2025年3月30日/茨城県/NA-LX127BL

本体背面の一部と周辺が焼損。

3. 2025年6月24日/宮城県/NA-LX127BL

本体背面下部の一部が溶融。

4. 2026年4月2日/東京都/NA-LX127AL

本体背面下部の一部と周辺が溶融。

5. 2026年4月7日/千葉県/NA-LX129BL

本体背面下部の一部と周辺が溶融。

6. 2026年5月21日/奈良県/NA-LX127BR

本体背面下部の一部と周辺が溶融。

7. 2025年10月18日/台湾・新北市/NA-LX128BR

製品の一部が焼損。

いずれも人的被害はなかったと公表されています。ただし、建物の全焼や周辺への類焼を含む重大な物的被害が起きています。「けが人がいなかったから問題は小さい」とは受け止められません。

反対に、7件すべてで建物が燃えたという説明も正確ではありません。本体の一部の溶融から建物への被害まで、事故状況には違いがあります。

出典:パナソニック公表資料・4ページ

火災の認定と、出火原因の確定は分けて読む

国内6件が火災認定事故として掲載されていることと、6件すべての出火原因が同じ仕組みで確定していることは、別の話です。

資料3ページでは、2024年4月の事故は本体の焼損により、消防との合同調査でも原因の特定に至らなかったと説明されています。2025年3月・6月の事故も、背面の配線からの発火が疑われたものの、原因の特定には至っていません。

2026年4月・5月の3件でも、配線からの発火が推定されましたが、短絡痕や断線がなく、その段階では原因を特定できなかったとされています。

ここで「ショートの痕がなかったなら、ショートではない」と結論づけることもできません。この資料の「特定に至らなかった」という記述は、短絡を否定したという意味ではありません。その後の調査を含めて読む必要があります。

その後、メーカーは2026年4月・5月の事故品を調査し、漏れた洗剤・柔軟剤の痕跡と焼損した配線の位置が一致したことなどから、下記の発煙・発火の仕組みを説明しています。これは7件それぞれの原因がすべて確定したという意味ではありません。一方で、個別に原因未特定の事故があることを理由に、リコール対応を後回しにすることも避けてください。

台湾向けのNA-LX128BRは、上記の日本国内向け18品番には含まれません。国内の対象確認には、上記の18品番一覧とパナソニック公式ページをご利用ください。

出典:パナソニック公表資料・3~5ページ

洗剤漏れが発煙・発火につながる仕組み

メーカーは、自動投入タンクの設計上の不備により、以下の条件が重なると発煙・発火に至る可能性があると説明しています。

  1. 自動投入タンクとユニットの接続部から、洗剤や柔軟剤などが洗濯槽の外へ漏れる。
  2. 漏れた液剤が本体内部を伝い、背面または側面下側のリード線に付着する。
  3. 配線を覆う被覆が徐々に劣化し、絶縁性能が低下する。
  4. 局所的な短絡が生じ、下にある樹脂部品へ燃え広がって、発煙・発火に至る可能性がある。

リード線とは機器内部の電気配線です。今回の問題は、漏れた洗剤などが内部の配線に影響する点にあります。外から見える汚れの程度や、洗濯ができるかどうかだけで、リコール対応の要否を判断することはできません。

当店でも、この問題を通常の分解洗浄で解決できるものとして扱うべきではないと考えています。必要な点検と部品交換は、メーカーの案内に沿って受けてください。

原因の説明はパナソニックの発表資料を参照

無償対応はタンク交換と訪問点検

1.対策済みのタンクを受け取って交換

申し込み後、液剤が洗濯槽の外へ漏れない対策を施した自動投入タンク3個が送られます。案内に従ってご自身で交換し、これまでのタンクは同梱の着払い伝票で返送します。

メーカーは、対策済みタンクへの交換後は自動投入を再開できるとしています。後日の訪問点検も必要なので、タンクの交換だけで手続きを終えないようにしましょう。

2.後日、訪問による点検と追加対策

担当者が訪問し、自動投入ユニットのパッキン交換、配線の下部にある樹脂部品への不燃シート取り付け、配線への液剤付着の確認を行います。付着が確認された場合は、別の修理担当者が再訪問し、配線を交換します。

分解洗浄を検討しているお客様へ

内部の汚れや乾燥性能の低下が気になっていても、対象品番に該当する場合は、メーカーへの申し込みと指示された対応を優先することをおすすめします。

分解洗浄のご相談時には、対象品番かどうかと、タンク交換・訪問点検の進み具合をお伝えください。洗浄で汚れを落とす作業と、今回の不具合への対策は目的が異なります。当店への清掃相談だけで、メーカーへのリコール申し込みが完了することはありません。

おそうじアカデミーの無料のお手伝いについて

おそうじアカデミーでは、関東圏で日程・地域をご相談のうえ、無料訪問で操作をお手伝いします。お手伝いの内容は、「洗剤タンクの取り外し」と「手動投入への切り替え設定」の2点のみです。お手伝いをご希望の方はおそうじアカデミーへご相談ください。

これは、異常が出た洗濯機を操作して安全を確認するサービスではありません。メーカーの点検・改修の代わりにもなりません。煙や焦げた臭いなどの異常がある場合は使用を中止し、メーカーへ相談してください。

申し込み先はパナソニックの専用窓口

無償部品交換・点検修理の申し込みフォーム

電話:0120-878-303(通話無料)
パナソニックドラム式洗濯乾燥機市場対策室

  • 2026年12月27日まで:毎日9時~18時
  • 2027年1月4日以降:9時~18時(土日祝日・会社休日を除く)

当店はメーカーのリコール受付窓口ではありません。まずは公式ページで品番と最新の対応内容を確認し、対象であれば専用窓口へ直接お申し込みください。

パナソニック公式リコール社告

本記事は2026年10月15日付の公式発表を基に、2026年10月18日に公表情報を再確認し、事故の状況・原因調査と当店のお手伝いの範囲を追記しました。受付時間や対応内容が更新される場合があるため、申し込み前に公式ページの最新情報をご確認ください。

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