
こんにちは。おそうじアカデミー代表の清水勝成(カッツン)です。2026年10月21日、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機「NA-VX900AL」の分解清掃を行いました。今回は、そのときの写真と短い作業動画を交えながら、乾きにくさを考えるポイントと、ご家庭でできるお手入れをご紹介します。
お客様|よくあるお悩みの例
フィルターは掃除しているのに、乾燥がなかなか終わりません。取り出した衣類も、まだ湿っていることがあります。
スタッフ・カッツン
フィルターの先にある風の通り道や、内部に残る水分も確認したいところです。ただし、乾きにくい原因は一つとは限りません。衣類の量や排水、部品の状態も合わせて見ていきましょう。
お客様の吹き出しは、よくあるお悩みを表現した例です。今回のお客様の実際の発言を引用したものではありません。
今回の洗濯機:パナソニック NA-VX900AL


NA-VX900ALは、ヒートポンプ乾燥とナノイーXを搭載したモデルです。洗濯・脱水容量は11kg、乾燥容量は6kg。洗濯できる量を、そのまま乾燥できるとは限りません。使用するコースによって容量が異なるため、取扱説明書の表示を優先してください。
ヒートポンプ乾燥は、温めるだけでなく「水分を取り除く」仕組み
ヒートポンプ式は、空気を冷却して水分を取り除き、再び温めて循環させる方式です。衣類を乾かすには、温かい空気が届くことに加えて、湿った空気から水分を取り除くこと、空気が通りやすいことも大切です。
一般的な乾燥の流れ
温めた空気 → 衣類の水分が蒸発 → 空気を冷却して水分を除去 → 再加熱して循環
仕組みを説明する概念図です。NA-VX900ALの部品配置を示す構造図ではありません。
センサーが衣類の乾き具合を検知し、衣類量や厚み、室温に応じて乾燥時間が変わります。時間が長いという症状だけで、特定の部品の故障や内部の汚れを断定することはできません。
内部の汚れで確認したい3つのポイント
1.ヒートポンプの熱交換器まわりに付着したホコリ
今回、分解して確認した熱交換器の手前面や周囲のケースには、ホコリなどの付着物が見られました。フィルターの表面がきれいでも、その先の内部まで同じ状態とは限りません。

こうした付着物は、空気の通りや熱交換を妨げる要因になり得ます。ただし、今回の風量や汚れの影響を数値で測ったわけではありません。写真から「風量が半分になった」「ここだけが原因だった」とは判断していません。


内部の汚れを除去し、熱交換器のフィンが見える状態になりました。ただ、外観がきれいになったことと、乾燥時間や仕上がりが改善したことは、分けて確認する必要があります。
2.回転しない外側カバーに残る、湿ったホコリ
衣類が入るドラムは回転しますが、その外側のカバーは回転しません。内部にホコリが残り、それが水分を含んでいると、乾燥中にその水分も蒸発する可能性があります。
イメージとしては、乾かしたい衣類のそばに「濡れ雑巾」があるようなもの。内部の湿ったホコリを「加湿器」にたとえるのは、この余分な水分の蒸発を説明するためです。実際の加湿器と同じ動作をするという意味ではありません。
乾燥不良には、通風や熱交換など複数の要因が関係します。今回の主因や、湿ったホコリがどの程度影響したかは測定していません。今回はカバーや乾燥経路の汚れも清掃対象として確認しました。
参考:別日に撮影したカバーの内側
カバーの内側がどのような場所かをお伝えするため、別日に撮影した写真と動画を参考に掲載します。以下は10月21日の施工とは別の素材です。今回の機種と同一型番であることや、写真と動画の清掃前後の関係は確認していません。

3.ドアパッキン周囲と、水抜き穴の状態
ドアパッキンの周囲や裏側には、糸くずや水滴が残ることがあります。下側の水抜き穴にゴミがたまっていないかも、お手入れで確認したいポイントです。
ここは一般的な点検項目としてのご案内です。今回、パッキンに水たまりがあった、あるいはそれが乾燥不良の原因だったと確認したものではありません。水たまりや水漏れが続く場合は、清掃だけで判断せず点検をご相談ください。
乾きにくさは、内部のホコリ以外にも原因があります
| 確認すること | 見直したいポイント |
|---|---|
| 衣類の量・厚み | 乾燥容量とコース別の容量を守っているか。厚手の衣類に偏っていないか。 |
| フィルターや風の通り道 | フィルターにゴミや目詰まりがないか。メーカー指定のお手入れができているか。 |
| 脱水・排水 | 脱水や排水が正常に進んでいるか。エラー表示が出ていないか。 |
| 室温・設置環境 | 室温など、乾燥時間が変わる条件がないか。 |
| 部品の状態 | ヒートポンプなどの不具合を含め、点検や修理が必要な状態ではないか。 |
お手入れをしても改善しないことだけで、内部汚れが原因と決まるわけではありません。詰まりや部品の不具合などを確認し、清掃で対応できるか、修理が必要かを判断します。
ご家庭でできるお手入れ、3つのステップ
ステップ1:乾燥フィルターを、説明書に沿ってお手入れ
乾燥のたびに、まずフィルターのホコリを取り除きます。細かなゴミは、絞ったタオルなどで拭き取ってください。目詰まりしているときはぬるま湯で洗い、十分に乾かしてから戻します。網をブラシでこすらないようにしてください。取り外し方やお手入れの順序は、取扱説明書に従いましょう。
ステップ2:ドアパッキンの糸くずと水滴を取り除く
パッキンの周囲や裏側に残った糸くず、水滴を拭き取ります。下側の水抜き穴にゴミがある場合は、綿棒などで取り除いてください。強く突いたり、部品を傷つけたりしないよう、メーカーの案内に沿って行いましょう。水たまりや水漏れが続くときは点検が必要です。
ステップ3:乾燥する量とコースを見直す
NA-VX900ALの乾燥容量は6kgですが、コースによって使える容量は異なります。「洗濯物をいつも半分にする」と一律に考えるのではなく、選んだコースの容量を確認してください。乾きにくさが続く場合は、衣類量、乾燥にかかった時間、エラー表示などを記録しておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。
内部のお掃除で、無理に奥へ道具を入れないでください
乾燥経路のお手入れには、対応する専用ブラシ「AXW22R-9DA0」とメーカー指定の手順を使用してください。歯ブラシなどを本体の奥に差し込んだり、無理に押し込んだりするのは避けましょう。
内部カバーやヒートポンプを取り外す分解清掃は、ご家庭での日常のお手入れとは異なります。専門業者へご相談ください。この記事の作業写真は、電装部品を含む機械全体の丸洗いを勧めるものではありません。
異音、焦げたようなにおい、水漏れなどがあるときは、使い続けずに点検をご依頼ください。
今回の清掃結果と、これから確認すること
今回は内部の汚れを除去しました。乾燥時間や仕上がりの改善については、使用状況を確認してからご案内します。
清掃後は約1週間、普段の使用状況を確認する方針です。改善が見られない場合は、点検のうえでヒートポンプの交換なども検討します。現時点で、部品交換を実施したことや、乾燥性能の回復を確認したことをお伝えするものではありません。異常がある場合は、1週間を待たずに使用を中止してご相談ください。
乾燥時間や生乾きでお困りの方へ
「フィルターを掃除しても乾きにくい」「以前より乾燥に時間がかかる」など、お困りのときはおそうじアカデミーへご相談ください。機種名、気になる症状、エラー表示の有無、普段の乾燥時間をお知らせいただくと、状況を整理しやすくなります。

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