「洗濯機に水は入っているのに、いつまでたってもたまらず、U14で止まってしまう」。今回は、パナソニックのドラム式洗濯機「キューブル NA-VG720R」で対応した修理事例をご紹介します。
おそうじアカデミーの清水です。今回の現場では給水弁の故障ではなく、排水側の点検で異物と排水弁の変形が見つかりました。異物を取り除き、排水弁とギヤードモーターを交換しました。
今回の症状・作業時間・料金
- 機種:パナソニック キューブル NA-VG720R(2018年製・洗濯容量7kg)
- 症状:給水されるものの水がたまらず、U14エラーで停止
- 作業:異物除去・内部清掃、排水弁とギヤードモーターの交換
- 作業時間:約1時間30分
- 今回の作業料金:33,000円(税込・調査費込み)
※今回の作業時間・料金は、この事例のものです。機種や故障箇所、必要な部品によって異なります。


給水されていてもU14が出ることがあります
パナソニックの公式案内では、U14は規定時間内に必要な量を給水できない場合の表示とされています。蛇口や断水、給水フィルターなどの確認が必要ですが、「水が出ている」というだけで給水が正常に完了しているとは限りません。
給水した水が排水され続けると、槽内に水がたまりません。公式案内でも、給水されているのに排水されて水がたまらない場合は、排水弁などの不具合の可能性が示されています。U14という表示だけで、給水弁の故障と決めつけないことが大切です。
点検で確認した排水弁の異物と変形
今回の現場では、水が給水されても排水経路へ流れ続ける状態でした。ここでいう水の流出は、排水経路へ水が抜けることで、床への水漏れとは区別しています。
排水弁は、洗濯中に水をため、排水するときに水を流すための部品です。分解点検を行ったところ、排水弁の奥のホース内に100円玉があり、その硬貨に当たって排水弁が閉まり切らなかったことを作業時に確認しました。また、取り外した排水弁には変形と汚れの付着も見られました。今回は、弁が十分に閉じずに水が抜けてしまう状態に対して修理を行いました。

動画で見る、新品と取り外した排水弁の違い
作業時の比較では、新品は正面から見た黒い蛇腹が中央に位置し、取り外した排水弁には偏りと汚れの付着を確認しました。下の動画は、新品の正面(0〜3秒)→取り外した部品の正面(3〜10秒)→蛇腹周辺の汚れ(10〜14秒)の順です。新旧の説明は作業時の確認に基づきます。
※撮影角度や持ち方は同一ではないため、映像だけで偏りの程度を測定することはできません。100円玉により弁が閉まり切らなかったことは作業時に確認した内容で、この比較動画はホース内の硬貨を示すものではありません。硬貨と弁の変形との因果関係を、この映像だけから判断するものではありません。
異物を除去し、排水弁とギヤードモーターを交換
内部の異物を取り除いて清掃し、変形していた排水弁を新品へ交換しました。あわせて、排水弁を動かすギヤードモーターも交換しています。
これは今回の点検に基づく作業内容です。同じU14でも原因は一つではなく、すべてのケースで両方の部品交換が必要になるわけではありません。部品の状態を確認し、必要な修理内容を判断します。


交換後は排水弁の動作と、水がたまることを確認
部品交換後は、排水弁の開閉動作と給水時の状態を確認しました。修理前のように給水した水が抜け続ける状態が改善し、槽内に水がたまることを確認しています。
U14が繰り返し出るときは、分解せずにご相談ください
まずは取扱説明書に沿って、蛇口が開いているか、断水していないかなどを確認してください。給水フィルターのお手入れも、機種ごとの手順に従って行いましょう。
給水されているのに水がたまらない場合でも、音だけで原因を特定することはできません。無理に運転を繰り返したり、パネルを外して内部に触れたりせず、販売店や修理業者に点検をご相談ください。
おそうじアカデミーでは、ドラム式洗濯機の分解清掃に加え、修理・各種エラーのご相談にも対応しています。お問い合わせの際は、メーカー名・型番・エラー表示と、「水が出るか」「水がたまるか」を分かる範囲でお知らせください。
清掃で対応できる状態か、修理が必要な状態かを確認し、ご案内いたします。
参考:パナソニック公式「U14」の案内(2026年10月27日確認)

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