「乾燥フィルターが濡れている」「乾燥をかけても洗濯物が乾きにくい」。こうした症状は、フィルターのお手入れだけでは解決しない場合があります。
今回は、おそうじアカデミーで対応した日立のドラム式洗濯乾燥機「BD-SV110F」のエコフラップ・GBユニット交換事例をご紹介します。内部の汚れと部品の動作を点検し、清掃と部品交換を行いました。
今回のご相談:乾燥フィルター周辺が湿り、洗濯物が乾かない
ご相談の症状は、乾燥フィルター周辺がひどく湿り、洗濯物が乾きにくいというものでした。対象機種は日立「BD-SV110F」です。

点検では、汚れの状態だけでなく、乾燥に関係する部品が動いているかも確認します。今回は、風路の切り替えに関わるエコフラップの開閉不良が見つかり、駆動部であるGBユニットを交換しました。
乾燥フィルターの湿りだけで、故障とは判断できません
ここで大切なのは、「フィルターが濡れている=エコフラップの故障」とは限らないということです。
日立の公式案内でも、乾燥時の温風と外気の温度差によって結露し、乾燥フィルターなどに水滴が付くことがあると説明されています。一方、1回の乾燥で水が垂れるほど多量の水滴が付く場合などは、内部の不具合も考えられるため点検が必要です。
乾きにくさが続く場合は、フィルターの汚れだけを原因と決めつけず、症状に応じた確認が大切です。今回の記事も、すべての湿り・乾燥不良に同じ部品交換を勧めるものではありません。
参考:日立公式サポート:乾燥フィルターなどに水滴が付く場合の案内
分解点検で確認した、内部に堆積した綿ボコリ

天板を取り外して点検すると、配線やダクト周辺に多くの綿ボコリが堆積していました。外から見えるフィルターを掃除していても、内部の状態までは確認できません。


今回は、こうした内部の汚れを清掃するとともに、フラップの開閉に関わる部品を点検しました。ただし、ホコリが多く付いているからといって、必ず部品交換が必要になるわけではありません。汚れの量だけでなく、部品の動作も確認して対応を判断します。
分解清掃で対応できる汚れの問題と、部品交換が必要な動作不良を分けて判断することが重要です。
GBユニットを交換し、フラップの開閉を確認
今回は、開閉不良への対応としてGBユニットを交換しました。補修部品の箱には「BD-NX120AL 122」「GBユニット」と記載されています。

これは今回の作業で使用した部品の表示です。他の機種にもそのまま使えるという意味ではありません。部品の適合は、機種や製品の情報に合わせた確認が必要です。
交換後に実際に確認したのは、フラップが開閉することです。衣類を入れた乾燥運転の結果や、乾燥時間の短縮、フィルターの結露解消については、この作業での確認結果としては掲載していません。
気になる湿りや異音が続くときは、無理をせず相談を
乾燥フィルターが濡れることだけを理由に、ファンモーターまで故障している、あるいは必ず故障すると判断することはできません。ただし、乾きにくさや異音などが続く場合は、原因を確認せず使い続けるのではなく点検をご相談ください。
- フィルターに多量の水滴が付き、水が垂れる
- いつもより乾燥に時間がかかり、生乾きが続く
- これまでになかった異音がする
フィルターの奥に棒や歯ブラシを差し込み、フラップを無理に動かすことは避けてください。ご家庭でのお手入れは、取扱説明書に記載された範囲で行いましょう。
日立ドラム式洗濯機の乾燥不良もご相談ください
おそうじアカデミーでは、ドラム式洗濯機の分解清掃に加え、修理や各種エラーのご相談にも対応しています。「掃除で改善するのか、部品の修理が必要なのか分からない」という段階でも、お気軽にお問い合わせください。
ご相談の際は、型番・困っている症状・表示されるエラーをお知らせいただくと、状況を把握しやすくなります。症状に合わせて、必要な点検や作業をご案内します。

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